新しい庭のスタイル「箱庭ガーデン」
今、住まいのお庭はどうなっているでしょうか。
家を出来るだけ広く建て、アプローチとガレージを造った残りのスペースに
シンボルツリーと小さなお庭を造っても、3~5年も経てば木は大きくなり草モノは蔓延り
お客様の手に負えなくなっているのでは。
また土の部分には草が生え、抜くのが追い付かず、この頃からお庭の姿は崩れていきます。
欧米の広い住宅スペースに比べ日本は元々狭いところに無理やり植木を植えているのです。
一昔前の松や槙の仕立てられた植木なら毎年刈り込めば姿を保てたのですが、
今時の自然樹形の植木はどう切ればいのか分からず、いつも植木屋に来てもらうのも大変です。
その上、気候変動で夏の気温は高く続き、今まで生き延びて来た植物も弱り枯れるありさまで、
これから何を植えたらいいのか、日本のお庭や植木事情は、今変革を迫られています。
手に負えなくなってしまった植栽やお庭。 |
そこで、私たちは新しい庭のスタイルとして「箱庭ガーデン」を提案します。
植物は地面に直に植えると、たとえ狭いスペースでも根を張り続け大きくなります。
そこで植物を「箱」の中に閉じ込めば、根の成長には限りがありコントロールし易くなり、
わずらわしいメンテナンスが楽になります。
昔も小さい庭を箱庭と謙遜して日本人は楽しんできました。
ただ私たちの提案する「箱庭」は植生に合った木や草モノの組み合わせや、
それに似合った石を加えて好みに合わせたいろいろなスタイルの庭があります。
そこには、小さな庭、小さな自然が箱詰めされているのです。
今や外構の片隅に追いやられていく緑か庭ですが、
シンプルな大屋根のカーポートがあるスタイリッシュな空間にもこの「箱庭」はよく映ります。
植物は、小さなスペースや器に取り込むほど、その自然さを感じ取れるからです。
また長年お庭を楽しまれてきた方も、自分で手入れするのも、植木屋さんに来てもらうのも負担になっているのでは?
いっそ「庭終い」をしてデッキやテラスにして使えるスペースにリフォームし、
そこに自分の手でメンテナンスして楽しめる「箱庭」を造ってはいかがでしょうか。
ただ「箱庭」のネックは水やりです。
普段は手で水をやればいいのですが、長い間留守にするときは、その時だけ自動で散水するようにして、
最初から自動散水を設置してスマートガーデンにしてもいいと思います。
「箱庭ガーデン」で、お庭をもっと簡易に身近に、感じてみてはいかがでしょうか。
様々なスタイルの「箱庭ガーデン」
■雑木のハコニワ
野趣のある、雑木を主にアセビ、ミツバツツジ、山アジに角ばった雑石を添えました。
六角形の平板との組み合わせでモダンな感じに。
BEFORE |
AFTER |
緑はハコニワで楽しみ、床はテラスにリフォーム。
メンテナンスが楽になり、外構がスッキリと、おしゃれな空間に生まれ変わりました。
■シャープガーデンのハコニワ
それぞれの個性的でシャープなフォルムを持つ植物で造ったハコニワ。
雨水だけで水やりが楽なハコニワです。
-5度以下になると弱まるモノもあるので、布一枚でも防寒対策が必要なものもあるのでそれには注意。
石は火山系のグレー石を添えました。
■イングリッシュガーデンのハコニワ
オリーブを主木に、宿根草と一年草の花と葉を楽しめるハコニワ。
石は石灰石風の白っぽい石が似合います。
■バリ風のハコニワ
バリに自生している様な植物の組み合わせで、バリ風のハコニワ。
原色な一年草もよく映えます。
バリの石と云えばの、グレーの火山岩も。
■盆栽風のハコニワ
山採りの赤松を植えた和スタイルのハコニワ。
山採りの雑木の組み合わせとは違う、松の華やかさを感じられます。
■カーポート横の無機質なスペースに「箱庭」
LIXILカーポートSC 後方支持 2台用 木目調軒天仕様
モダンなカーポートがあるガレージスペース。
ダークグレーのコンテナに、
ユッカ・エレファントティペス、アガベアテナータなどを植えて「箱庭」を造りました。
無機質で少し寂しかったガレージスペースが
「箱庭」でおしゃれな空間になりました。